「関ジャム 完全燃SHOW」売れっ子音楽Pが選ぶ2018年上半期ベスト5発表!

音楽のプロが語る深い音楽談義や名曲、アーティストのすごさを一般視聴者の目線からも分かりやすく解説してくれる「関ジャム 完全燃SHOW」。

早耳のリスナーがこぞってチェックし、時には国内だけでなく世界の音楽トレンドにもアンテナを張れる超人気番組。今回も定期的に行われている人気企画が発表!

今回放送された売れっ子音楽Pが選ぶ2018年上半期ベスト5を番組内でのコメントを引用しながら、ご紹介いたします。

 

登場した売れっ子音楽Pの皆様(ランキング紹介順)


●いしわたり 淳治

 元SUPERCARのギタリストであり、解散後はバンド系を中心に数多くのアーティストを手掛ける。また様々なアーティストに詞も提供し数えきれない程の代表曲を持つ、現在の日本を代表する作詞家の一人。プロデュースを含め今までに携わった楽曲は600曲を越えると番組内で紹介されている。

●mabanua

 Ovallのドラムとしても知られるマルチプレイヤー。数々のプロジェクトで活動すると共に、常にあらゆるジャンルでの先鋭的なアーティストとの共作やプロデュースも絶えないことから、シーンの中での唯一無二の存在感、信頼が伺える。

●蔦谷 好位置

 非常に幅広いメジャーアーティストへの楽曲提供、プロデュース、ライブでのキーボーディストとしての参加など常にJ-POPシーンのど真ん中を走っていると言っても過言ではない、まさに超売れっ子音楽P。番組でいつも名曲を一緒に解説してくれるnordの赤いキーボードは、もはやトレードマーク?

 

いしわたり 淳治のベスト5


1位:竹原ピストル「どーん!とやってこい、ダイスケ!」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

「サビのシンプルなメロディーと歌詞は、名前の部分を誰かに変えればすぐに替え歌にできる。一人でも皆での合唱でも素敵な贈り物として、日本中で替え歌として歌われそう」

2位:宇多田ヒカル「初恋」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

「1stアルバムの名曲「First Love」と比較して、日本語の面白さに気づいて作られているように思える。『もしもあなたに出会わずにいたら~』の一節など、『どれくらい好き?』の答えとしてとても秀逸なキラーフレーズが連打されている」

3位:Hump Back「拝啓、少年よ」

AAC[320kbps]

「歌いだしでハッとさせる言葉と声とメロディー。いわゆる流行と無縁の場所で憧れや夢、ロマンといったかつてのロックが持っていた美しさや強さを3人の女性が3つの楽器だけで完璧に表現していて素敵です」

4位:湘南乃風「やめちまぇ!」

AAC[320kbps]

「サビ頭の『やめちまぇ!』というインパクトの強い言葉、そこから逆説的に応援歌として展開していく歌詞世界。たった一言で聞き手の耳をさらっていくような瞬発力のある言葉選びだと思いました」

5位:星野 源「ドラえもん」

AAC[320kbps]

「名作アニメの看板をここまで背負うのは相当な覚悟が必要。このタイトルのシングルを主題歌として出してしまうところに、売れっ子星野源の現在の無敵感、余裕のようなものを感じる」

 

mabanuaのベスト5


1位:カネコアヤノ「祝日」

AAC[320kbps] FLAC[48.0kHz/24bit]

「選ぶワードに一癖二癖あって一度聞くと忘れられない。『幸せのためならいくらでもずる賢くいようよ いつまで一人でいる気だよ』 またAメロからサビまで、感情に合わせて変幻自在に声色を変えられる所も曲のストーリーが伝わってくる

2位:星野 源「ドラえもん」 

AAC[320kbps]

「この曲の面白さはとにかく質感。ポップスでは通常、リバーブやエコーという空間を表現するエフェクターは多用されているが星野源はほぼ空間系の処理をしておらず、近年のJ-POPのヒット曲では珍しい。リバーブをかけないことでリズムの歯切れがよくなり、星野源の楽曲にキレが生まれている要因だと思います」

3位:Superorganism「Everybody Wants To Be Famous」

AAC[320kbps] FLAC[44.1kHz/24bit]

「18歳の日本人・オロノがボーカルを務める多国籍8人組バンド。サイケデリックなサウンドの中にロックやエレクトロ、ヒップホップなど様々なジャンルが混在し、メンバーの中にも複数ソングライターやコーラスがいたり、既存の形態に囚われないところも面白い」

4位:KID FRESINO「Coincidence」

AAC[320kbps]

「一言でいえばHIP HOPの法則に囚われないことをやろうとしているのが魅力的。バンドの生演奏を用いたトラックとラップのリズムが綿密にリンクしていて、ただ同じループの上で延々ラップするものとは一線を画している。」

5位:サカナクション「陽炎 -movie version-」

AAC[320kbps]

「サカナクション印のメロディーやカラーはありつつも、80’s Boogie的なブラックミュージックのテイストが出ていた。『トリガー』という手法で生ドラムと打ち込みのドラムを混ぜて鳴らしており、海外で流行り始めたこの手法をいち早く取り入れた」

 

蔦谷 好位置のベスト5


1位:サカナクション「陽炎 -movie version-」

AAC[320kbps]

「この曲のメロディーは最初から最後まで5つの音しか使われていません。同様にペンタトニックスケールの曲というのは世界中数えきれないほどありますが、この曲はその5音でいかに仕掛け、遊び、耳に残る強烈な曲にするかに挑戦したように感じます。技術、知識、経験の上で想像を爆発させた怪曲です」

番組内では、実際に鍵盤を弾きながらバックのシーケンスフレーズも5音で構成されている事、ポリリズムなどを用いてそれらにも少しずつ変化をつけている事が解説されていました。

2位:SOIL &”PIMP”SESSIONS「comrade」

AAC[320kbps] FLAC[96.0kHz/24bit]

「やや閉鎖的な日本のシーンに一石を投じる金字塔的作品です。元々インストのジャズバンドとして実績のある彼らが、今回のアルバムではガラっとスタイルを変えてヒップホップやR&B的アプローチをしている曲が多数ありました。思い切った異色コラボのチョイスが素晴らしい」

3位:向井太一「Siren」

AAC[320kbps]

「R&Bを歌うのに絶対的に必要な条件である色気を、歌声、歌唱法、ルックス、佇まいとあらゆる面で兼ね備えている。tofubeatsによるミディアムなブギートラックも見事で一音一音のチョイスが絶妙で、シンプルなループ構成にドラマを生んでいます」

4位:BTS (防弾少年団)「FAKE LOVE」

AAC[320kbps]

「アジア圏出身のアーティストが母国語で全米ビルボードアルバムチャート1位になったことは、今年上半期の最も大きなニュースの一つです。現在のラップシーンとうまく融合したポスト・マローン『rockstar』との類似性も感じる。」

 

5位:BAD HOP「Kawasaki Drift」

※moraでの配信はございません。

「全員が川崎出身の元不良の集まりで、自分たちの体験をリアルにラップしている。若者の行き場のない憤りを音楽のエネルギーに変えてきた歴史と同様のものを感じる。トラックは現在世界を席捲しているトラップのビートで、最新のフロウを取りいれたラップやファッションも非常にスタイリッシュ彼らがiTunes総合チャートで上位にいることが当たり前になったのが、非常に今を感じる」


星野源「ドラえもん」サカナクション「陽炎」は共に2人のプロデューサーからの選出!それぞれ違った観点からのランキングに選ばれている事から、多面的な魅力を持った作品である事が伺えます。

どの楽曲もプロが推薦しているだけあって、一聴の価値あり!皆さんもぜひ今年に入ってからのマイベスト、振り返ってみて下さい。